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2024-03

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歌舞伎と句会

句の選定をSさんに頼む。
兼題は、時雨、鍋、ちやんちやんこ。
70句も詠んだが、平凡、意味不明と次々と切り捨てられ、まあまあの句も少ない。5句選べない。やむなくSさんの力を借りて推敲。一工夫がたりないとぶつぶつ言われながら何とか5句仕上げる。

時間が足りなくなって大急ぎで歌舞伎に出かける。
歌舞伎座さよなら公演 吉例顔見世大歌舞伎通し狂言 「仮名手本忠臣蔵」昼の部。
歌舞伎座は新しく立て直されるので写真を撮っている人が多い。
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「大序」
「鎌倉鶴ヶ岡八幡宮。幕府の典礼の指導を司る高家筆頭の高師直(富十郎)は、将軍足利尊氏の代参の命を受けた弟の足利直義(七之助)を、饗応役の桃井若狭之助(梅玉)、塩冶判官(勘三郎)と共に出迎える。・・・判官の妻顔世御前(魁春)に懸想していた師直が顔世に言い寄るところを、若狭之助が助ける。 気分を害した師直は、若狭之助を散々に侮辱。思わず刀に手を掛けた若狭之助は、塩冶判官に押し留められる。」
開幕前の「口上人形」が面白い。
武家がぞろぞろ並んで口上を述べるあたりは、眠くて眠くてこっくりする。合宿の疲れがどっと出た感じ。

「三段目」
「師直への怒りが収まらない若狭之助。そんな主君の様子に危険を感じた桃井家の家老、加古川本蔵は、鎌倉足利館の門前で師直に賄賂を贈る。師直は態度を一変させ、足利館の松の間で若狭之助に非礼を詫びると、怒りの矛先を塩冶判官に向ける。更に師直は顔世からの返歌で自らの恋が叶わない事を知り、尚一層執拗に、判官に罵詈雑言を浴びせる。 あまりの屈辱に耐えかねた判官は、ついに刀を抜き、師直を斬りつける。・・・」
有名な松の廊下の場面。歌舞伎は善悪がはっきりしているが、現代でもありそうな話を誇張していると見れば面白い。富十郎の悪役振りと勘三郎の我慢のやり取りがさすがと思わせる。

休憩時間に、弁当を食べる。
お店をのぞく。
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「四段目」
「殿中での刃傷という大罪を犯した塩冶判官は、蟄居を命じられ、扇ヶ谷の館に籠る。そこへ、上使の石堂右馬之丞(仁左衛門)と薬師寺次郎左衛門(段四郎)が訪れ、判官の切腹とお家断絶、所領没収という上意を伝える。既に覚悟の判官は、国家老の大星由良之助(幸四郎)の到着を待ち望みながらも、ついに覚悟を極めて腹に刀を突きたてる。まさにその時駆け付けた由良之助と、最後の対面を果たした塩冶判官は、自らの腹切刀を形見にすると伝えて息絶える。・・・」
役者が豪華。勘三郎の塩冶判官、仁左衛門の石堂右馬之丞、幸四郎の大星由良之助。それぞれ持ち味を出し、見逃せない。Sさんの贔屓の仁左衛門がかっこよい。花道の直ぐ側なので役者が間近に見られる。汗をかいているのや、首筋のしわまで見れるのは興ざめではあるが。

「道行」
「戸塚の山中にやって来たのは、判官の家臣早野勘平(菊五郎)と、顔世御前の腰元お軽(時蔵)。・・・お家の大事に駈けつけられなかった勘平は、その申し訳に切腹しようとするが、お軽は勘平を押し留め、自らの在所である山崎の里へ落ち延びることを勧める。・・・師直の家臣鷺坂伴内(團蔵)が手勢を引き連れ、ふたりを捕えにやって来る。・・・」
踊が主体で、またまた眠くなる。謡が良い睡眠薬。

Sさんは既に夜の部を見ており、夜の部のほうが面白いという。
大混雑の出口で写真を撮るのは一苦労。地下鉄への入り口が混む。
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家に帰って、一休みしてから、大門句会に出かける。
あゆか先生に加えて元気先生が飛び入りで参加。
新しく尋子さんが参加。
常連参加者は、幹事の三四郎さん、はなさん、さらさん、馬空さん、遊介さん。投句はあかねさん、まーゆさん、勝山さん。
兼題は、「時雨」「鍋」「ちやんちやんこ」。

私の句はほとんど選句されず大苦戦。

みぞれ鍋大根おろしほの白く  光
元気先生普選。みぞれ鍋はゆき鍋ともいい、発想が面白いと言われる。みぞれ鍋はSさんのアドバイス。

キィボードぽつぽつと押すちやんちやんこ  光
ちゃんちゃんことぽつぽつと押すはつきすぎ。
初時雨雨戸を閉める手も濡らし  光
手も濡らしはいいすぎ、いらない。
夕時雨すずめの声もはたと止み  光
夕時雨が原因で雀の声もはたと止みが結果。例えば「ちやんちやんこ雀の声もはたと止み」
ちょっと直せば良くなると言われるがそのちょっとが難しい。

元気先生特選。
反り合わぬ姉と揃いのちゃんちゃんこ  遊介

靴擦れの足投げ出して牡丹鍋  はな

あゆか先生特選。
時雨るや伊奈の谷行く薬売り  遊介

ちやんちやんこ着込みハーレーダビットソン  三四郎

先生の句。
時雨るや火床の見えて煎餅屋  あゆか

雨の夜の鍋焼きの葱くったりと  元気

虎猫のぬれて町家の時雨かな  元気

銭湯へ下駄鳴らしつつちやんちやんこ  あゆか

他の講評。
山鹿の一鳴き響く小夜時雨  :鹿が鳴くは秋の季語。
圓楽の「子褒め」に涙時雨をり :涙と時雨はつきすぎ。
鍋焼きや店の外まで列並び  :列並びはおかしい。人並び。
八百屋さん夫婦揃いのちやんちやんこ:八百屋さんは幼い。例えば引き売りや。

奥が深い。

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