fc2ブログ

2024-03

Latest Entries

江戸捕り物ワールド:稲葉稔氏講演

伝伝の会に出席。Uさん主催。
本日は、珍しくお酒を飲みながらの講演会。

稲葉稔氏の「江戸捕り物ワールド」。
稲葉稔氏は、放送作家を経て、94年「かまち」で作家デビュー。主な著書は「吐蕃風異聞」「野良犬」「竜間暗殺カラクリ」「鶴屋南北隠密控」シリーズ、「闇同心・朝比奈玄堂」シリーズ、「思案橋捕物暦」など60冊。
講演は、江戸時代・文化文政の頃(芝居、料理屋が盛んになり、商人と武士が逆転した頃)の八丁堀の旦那衆(同心)の実態について語られる。知らないことばかりで大変興味深く拝聴。その中から抜粋。

*当時江戸の人口100万人。武家地70%:50万人、町人地15%:50万人、寺社地15%から成り立つ。
*南北町奉行に3廻り(定町廻り、臨時廻り、隠密廻り)があり合計30人で町人地の取り締まりを行う。その下に同心が雇ったおかっ引、下っぴき150人がいる。 定町廻りは若手、臨時廻りは少し経験者、隠密廻りは出世頭。 同心は基本的に世襲。
*同心の1日。起きるとご飯、洗面、髪結いをして8時に出勤。 定町廻りは中間1人に裃、袴の入った箱を持たせる。臨時廻りは2,3人の供を連れる。 打ち合わせ後、外廻り。特別なことがなければ、番屋を訪ね歩いて情報を仕入れる。 4時に帰宅。
*同心の年収。組屋敷100坪に住む。 主収入:30俵2人扶持→約25両。 副収入:拝領屋敷に長屋を建て小遣い稼ぎ。お店やお屋敷の家老などから袖の下。トータル70両から80両。5人家族が15両で1年暮らせるからかなりの高収入。
*おかっ引の収入。上さんか愛人に商売をさせる。同心から小遣いを貰う。もともと犯罪人出身が多い。町内では親分と言われ縄張りがある。縄張り内でのおつつみ(ワイロ)が大事な収入源。
*TVの間違い。料理屋にカウンター形式のものはない。板の間の何もないところで車座になって飲む。ちゃぶ台はない(ちゃぶ台は明治の頃現れる)。座布団はない(庶民が使い出すのは大正)。 水戸黄門の時代は居酒屋、料理屋はほとんどない。現れるのは元禄時代以降。 花火は赤一色で丸い花火はまだ出来ていない。 同心はちゃんばらして切ってはいけない。生け捕りが原則で、歌舞伎の生け捕りの道具は本物。
*江戸は犯罪が少なかった。

サイン入りの書き下ろし「肥前屋騒動」(隠密廻り無明情話)を貰う。
愛読しよう。
PICT0009fdsttttt.jpg

PICT0010sdfgggggg.jpg

PICT0013asdrrrrr.jpg

PICT0020dfgsssss.jpg

PICT0026dsaffffff.jpg

PICT0029dfsggggg.jpg

PICT0030asdreeeeee.jpg

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://yamadaku.blog10.fc2.com/tb.php/353-2d69cd84

«  | HOME |  »

MONTHLY

CATEGORIES

RECENT ENTRIES

RECENT COMMENTS

RECENT TRACKBACKS

APPENDIX

Y・K

Y・K

FC2ブログへようこそ!

極彩色生活:赤字黒字の会社生活と異なり、感動、興味、ときめきの極彩色社会生活のことを言う。